こんにちは、むぎ猫です!
ぽかぽか陽気の春、なんだか愛猫がいつもよりよく鳴くなぁ…と感じていませんか?
特に夜中や明け方に、大きな声で鳴き続けられると、「どうしたんだろう?」「何かできることはないかな?」と心配になったり、ちょっと困ってしまったりしますよね。

実は、春になると猫がよく鳴くようになるのには、いくつかの理由があるんです。
もしかしたら、あなたの愛猫もその理由で一生懸命何かを伝えようとしているのかもしれません。
この記事では、
- なぜ春になると猫はよく鳴くのか?(原因)
- 猫の春鳴きに対して、飼い主さんができること(対策)
- 対策しても鳴きやまないときは?
について、猫ちゃんの気持ちに寄り添いながら、わかりやすく解説していきます。
春の猫ちゃんの「にゃー!」の理由を探って、一緒に穏やかな春を過ごすヒントを見つけていきましょう!
なぜ? 春になると猫がよく鳴く理由
春になると猫の鳴き声が増える背景には、主に猫ちゃんの本能や習性が関係しています。考えられる主な原因を見ていきましょう。
1. 発情期がきている(一番多い理由!)
春に猫がよく鳴くようになる最大の理由として考えられるのが「発情期」です。
猫の発情期は、日照時間(日の長さ)と深く関係しています。日が長くなる春から夏にかけて、繁殖活動が活発になるんですね。
- メス猫の場合: 独特の大きな高い声で鳴き、オス猫に自分の存在をアピールします。体を床にこすりつけたり、お尻を高く上げたりする行動が見られることもあります。
- オス猫の場合: 発情期のメス猫の声に反応し、相手を探して鳴いたり、他のオス猫を威嚇するために低い声で唸るように鳴いたりします。
この発情期特有の鳴き声は、飼い主さんにとっては「うるさい」と感じてしまうほど大きく、長く続くことがあります。
2. 縄張り意識の変化やアピール
暖かくなると、猫ちゃんだけでなく他の猫たちの活動も活発になります。
窓の外に見慣れない猫の姿を見かけたり、気配を感じたりすることで、自分の縄張りを主張したり、威嚇したりするために鳴くことがあります。
「ここは自分の場所だぞ!」とアピールしているんですね。
3. 要求がある(遊んで!外に出たい!など)
春になって活動的になると、「もっと遊んでほしい!」「外の空気を吸いたいな」「お腹すいた!」といった要求が増えることも。
賢い猫ちゃんは、「鳴けば飼い主さんが応えてくれる」と学習している場合もあり、要求を通すために鳴き続けることがあります。
4. 環境の変化による不安やストレス
春は、引っ越しや模様替え、家族構成の変化(新しいペットを迎えるなど)が起こりやすい季節でもあります。
猫は環境の変化に敏感な動物なので、そうした変化がストレスや不安となり、鳴き声が増える原因になることも考えられます。
猫の春鳴き、どうすればいい?今日からできる対策
原因がわかったところで、次は具体的な対策について考えていきましょう。すぐに効果が出るものばかりではありませんが、試してみる価値のある方法をご紹介します。
根本的な対策:避妊・去勢手術
発情期の鳴き声で悩んでいる場合、最も効果的な対策として考えられるのが「避妊・去勢手術」です。
手術を行うことで、発情行動そのものが抑えられるため、発情期特有の大きな鳴き声は大幅に軽減されることが期待できます。
また、望まない妊娠を防いだり、生殖器系の病気のリスクを減らしたりするメリットもあると言われています。
手術の時期や方法、費用などについては、かかりつけの動物病院で相談してみるのが良いでしょう。
※手術にはメリット・デメリットがありますので、獣医師さんとよく相談して決めることが大切です。YMYL回避のため、一般的な情報提供に留めます。
環境を整えて、安心感を与える
発情期以外の理由や、手術が難しい場合でも、環境を整えることで鳴き声を減らせる可能性があります。
- 安心できる隠れ家を用意する: 猫は狭くて暗い場所が好き。段ボール箱や、ドーム型のベッドなど、猫が安心して隠れられる場所を作ってあげましょう。
- 窓の外が見えすぎない工夫: 外の猫に反応して鳴いている場合は、カーテンを閉めたり、窓に目隠しシートを貼ったりして、刺激を減らすのも一つの方法です。
- トイレは常に清潔に: トイレが汚れている不快感から鳴くこともあります。こまめに掃除して、きれいな状態を保ちましょう。
遊びや運動でエネルギーを発散させる!
有り余るエネルギーを発散できずに鳴いている可能性もあります。
特に春は活動的になる時期なので、おもちゃで遊ぶ時間を増やしてあげましょう。
- 集中して遊ぶ時間を作る: 1回10分〜15分程度で良いので、飼い主さんが本気で猫じゃらしなどを動かして、狩猟本能を満たしてあげる遊びを取り入れてみてください。
- 電動おもちゃや知育トイを活用する: 飼い主さんが忙しい時でも、猫が一人で遊べるおもちゃを用意しておくのも良いでしょう。
要求鳴きには、すぐに応えない工夫も
「鳴けば要求が通る」と学習している場合は、少し工夫が必要です。
鳴いている最中にすぐ要求に応えるのではなく、鳴き止んだタイミングを見計らってから、ご飯をあげたり、遊んであげたりするようにしてみましょう。
根気が必要ですが、続けることで「鳴いてもすぐには要求は通らない」と学習してくれる可能性があります。(※ただし、体調不良など、本当に助けを求めているサインを見逃さないように注意は必要です)
気を紛らわせる工夫
大きな声で鳴き始めたら、音の出るおもちゃを転がしてみたり、新しい爪とぎを与えてみたりするなど、他のことに関心を向けさせて気を紛らわせるのも試す価値があります。
やってはいけないこと:大声で叱る
鳴き声が続くとついイライラしてしまうかもしれませんが、大きな声で叱るのは逆効果です。
猫はなぜ叱られているのか理解できず、不安や恐怖を感じてしまい、余計に鳴き声が悪化したり、飼い主さんとの信頼関係が崩れたりする可能性があります。
それでも鳴きやまないときは?
対策をしても、なかなか鳴き声が収まらないこともあります。
特に発情期の鳴き声は本能的なものなので、完全になくすのは難しい場合もあります。
- 根気強く付き合う: まずは「そういう時期なんだ」とある程度割り切る気持ちも大切かもしれません。耳栓などを活用するのも一つの手です。
- 体調不良のサインかも?: いつもと鳴き方が違う、食欲がない、元気がない、トイレの様子がおかしいなど、鳴き声以外にも気になる変化がある場合は、体のどこかに不調を抱えている可能性も考えられます。心配な場合は、自己判断せず、早めに動物病院で獣医師さんに相談しましょう。

まとめ:原因を知って、愛猫との春をもっと穏やかに
今回は、春に猫がよく鳴く原因と、その対策についてご紹介しました。
春の猫ちゃんの鳴き声は、発情期によるものが大きいですが、それ以外にも様々な理由が考えられます。
なぜ鳴いているのか、愛猫の様子をよく観察し、気持ちを理解しようとすることが大切です。
すぐに効果が出る対策ばかりではありませんが、避妊・去勢手術を検討したり、環境を整えたり、遊びの時間を増やしたりすることで、少しでも状況が改善する可能性があります。
大変な時期かもしれませんが、愛猫のサインをしっかり受け止め、根気強く向き合っていきましょう。
この記事が、あなたと愛猫が穏やかな春を過ごすための一助となれば幸いです。